CONNECTED STYLE

屋久島～私の中の水とつながる

今週はファッション情報を離れて「屋久島～わたしの中の水とつながる～」というCDを発売したVOID OV VOIDの谷崎テトラさんのインタビューをお送りします。
テトラさんはミュージシャンとてさまざまなユニットを組んでライブやCD などの活動を行ったり、構成作家としてテレビラジオなどでサステナブルなライフスタイルを送るための提案を精力的にされています。私にとっても常にテトラさんのブログをチェックしてより地球に優しい生活を送るための情報を更新している、ご意見番的お方です。
今回のCDは屋久島で収録されたほぼ自然音のみの構成で、自然音ものの常識をリセットされる心地よい聞き心地でいつの間にか浄化された気分になってしまう不思議な作品です。
ということで入荷記念に制作の舞台裏のお話をお聞きしました。

           ◎屋久島に行くことになったきっかけは。

TETRA：TOKYO FMの環境の特番をつくることになって、「木を植える」というテーマの下に深い森の中でフィールドレコーディングした番組にしようということにとなったんです。
番組自体は坂本龍一さんと中沢新一さんと「木を植えましょう―Sustainability & spirituality」という本を書かれ、25年間自給自足の生活をしている森の哲学者・正木高志さん、みずからアースウオーカーを名乗り実際に木を飢える生き方を発信している中溪宏一さんが出演しました。中でも坂本さんが、とにかく水の島なのでぜひそこにいって水の循環を体験してみたらいいよ、ということをいってくださったので番組班は屋久島に取材に向かうことになったわけです。
屋久島は一ヶ月に35日雨が降るといわれるくらいに雨が多い場所で、島のどこにいても耳を澄ますと水音が聞こえるということで水をめぐるサウンドスケープを録ってみたいというのがこの取材の一番の目的でした。
番組は、最初渋谷の街にただずんでいるシーンから始まり、足元のコンクリートをはがすとそこには土があり、それは縄文時代の大地へもつながっている～という具合にアースダイバーしていくといつの間にか、屋久島の自然の音に囲まれたシーンへと変わっていくという展開で、ほとんど音楽をかけずに屋久島の自然音と語りだけで構成していき、最後に一箇所だけテーマ曲のようにアクロス・ザ・ユニヴァースがかかるという内容になりました。

◎ラジオとしては画期的な企画ですね。

TETRA：はい、その取材を通して僕にとっては初めて行った屋久島に深い感動があって、録った音源を別の形でリリースしたいという事で形になったのが今回のCDというわけです。             

             ◎ 今回の作品で工夫を凝らしたポイントはどんな点ですか。

TETRA：普通自然音のCDって定点観測、どこか一箇所でずっと録っているというものが多いのだけど、今回はそういうものとは違う深いチルアウトな体験を出したいと思い、いろんなところで録った水の音をミックスしていって、いろんなシーンが少しづつ変わっていくような流れにしました。
朝、日の出前に森の中に入っていって水音を録ったりしてるんだけど、日がさしてくる頃になると鳥が鳴き始めたりとか、水場から離れて見晴らしのいいところにいったりとかといった具合に変化していく。。。

◎  音自体の気持ちよさがありますよね。

TETRA：一つ一つの音に微細なエレクトロニカ風味というか、イコライジングとかすかなサウンドエフェクトをかけています。

◎  そうですよね。きいててかすかなリバーブ感みたいなものがあって心地いいなと思いました。

TETRA：そう、例えばポチャーンというしずくの落ちる音をオンマイクでとって深いリバーブをかけて実際のサウンドスケープにかぶせたりとか、、               いろんな音のオブジェクトがマルチミックスされている。それにカリンバの音、シンセの倍音とか鈴の音とかのアナログ音をあくまでにサウンドスケープ的にかすかにかぶせたりもしてアンビエントミックスワールドになっているんです。

◎  だから音が自然に立体的に感じるんですね。じゃアルバム全体隠し味がいっぱいなわけですね。

TETRA：そう、なのでVOID OV VOIDの初のリミックスアルバムということになっています。
あと、CDで42分のサウンドスケープをフルサイズでというのが僕達の一番きいてほしいスタイルなのだけど、それ以外に               10分くらいの3種類のミックスをiTunes Music Storeでダウンロード販売して聞けるようにしています。それはiTunes Music Storeでしか聞けない。                 でもiTunes Music StoreではCDサイズの42分のダウンロードはできないからCDはCDでしかきけないバージョンというふうに分けています。
あ、そうそう、ちなみにこのCDは実店舗ということでは今のところコネクテッドでしか販売していません。

◎光栄かつ責任重大です(笑）。                                     

                                              

◎タイトルも何か意味ありげですが、、、

                  テトラ：はい、タイトルには「私の中の水とつながる」とあります。
                  ちょうど僕達が屋久島に音を録りにいったのと同じ時期に写真家の嵯山ゆりさんも屋久島に写真を撮りに行っていたんですよ。全然お互いそうとは知らなかったんだけど、一日かぶる日があったくらい同じ時期で。

                  ◎テトラさんと嵯山さんは旧知の仲で、以前に「トランプの秘密」という本を紹介してくださった時にも、雑誌の取材で一緒にセドナに行かれたといってましたが、再びシンクロしたんですね。

                  テトラ：そう。それで嵯山さんがその時の写真を使って写真展をやりたいということになって、それが「私の中の水とつながる」だった。
                  屋久島は水の島といわれ、人間の体も3分の2が水ということで、自分の中の水と屋久島の水が体の中でつながるというのが嵯山さんのコンセプト。そこでその写真展の会場音楽としてこのとき録った屋久島の音源を使い、逆に嵯山さんの写真を僕達のCDのジャケ写として使わせてもらえることになったんです。
                  屋久島の写真というと縄文杉とかになると思うんだけど、嵯山さんの写真は葉先の一滴一滴の水滴とかに接写していくようなものでとっても美しいものです。
                  僕らも一滴一滴のしずくの音を録音していったのですごくいいコラボレーションができたなあと思ってます。                                   

ということでこちらにて「屋久島～わたしの中の水とつながる～」絶賛発売中であります。

SYSTEM7 火の鳥 PHOENIX カヴァーストーリー

漫画家の手塚治虫氏の作品の中でも、その宇宙的なスケールとスピリチュアリティでライフワークといわれた長編作「火の鳥」をモチーフにしたオリジナルミュージックアルバムが10月24日に発売になります。
今週はこのアルバムのことをご紹介させてください。

タイトルは「Phoenix」。アーティストは日本のパーティシーンでもなじみ深いイギリスのグループSYSTEM7です。
早速サンプル盤を聞かせてもらったのですが、ポップでダンサブルでスペイシーな広がりのあるナイスなアルバムに仕上がっていました。

このアルバムが制作された経緯については発売元のWAKYOのウエブサイトに詳しいので抜粋して転載させていただきます。

以前よりSYSTEM 7の作る音には、手塚治虫の『火の鳥』に描かれる世界観に通じるものがあると感じていた手塚治虫氏の長女・手塚るみ子(Music Robita) は、 2004年に彼らが来日した際、『火の鳥』の英語版『PHOENIX』をプレゼントし、以来彼らの交流が始まる。
SYSTEM 7はその物語に深く感銘し、PHOENIXの各物語から得たインスピレーションをもとにアルバム制作をしたいと考え、手塚るみ子のコーディネイトのもと、今回のアルバム制作が実現した。
アルバム・ジャケットには、手塚治虫の描き下ろした原画"REINCANATION"が、グラフィックアーティスト安東茂樹のCGによってリメイクされる。
楽曲においても、あの７０年代にプログレ・ロックシーンを共に築き上げたGONGの盟友・DAEVID ALLENをはじめ、日本より CLAMMBONのベーシスト・MITO、EAT STATIC、SON KITE、JAM (JAM & SPOON)など、SYSTEM 7と交流の深いアーティストとのコラボレーション曲が収録されている。。。

                                      

01. HINOTORI 02. SPACE BIRD (collaborate with JAM EL MAR) 03. SCRAMBLE (collaborate with SLACK BABA) 04. MASATO ETERNITY (collaborate with JAM EL MAR) 05. SONG FOR THE PHOENIX 06. STRANGE BEINGS (collaborate with DAEVID ALLEN) 07. CHIHIRO 61298 (collaborate with SON KITE) 08. MAKIMURA - SPACE PILOT (collaborate with MITO) 09. WOLF HEAD (collaborate with EAT STATIC)

内容的にも申し分のないこのアルバムですが、プロデューサーの手塚るみ子さんにとってはこのアルバムが完成するまでには実は長きにわたるヒストリーがありました。
手塚さんプロデュースによる鉄腕アトムをモチーフにしたアルバムのことをご紹介した2003年の3月21日付けのコネクテッドメールニュースからの引用です。

「ところで「火の鳥」は、というと最近ようやく英訳が発刊されたそうです。
まだ一冊目が出たばっかりなのだそうですが、手塚さんはその訳本をジェフミルズなどに渡して読んでもらってるのだそうです。
私はとっても素敵なことだと思いました。いままで絵でしか海外に伝わってこなかった手塚漫画の世界が、これからはジェフのようなアーティストから哲学をもって世界に語り継がれていくんです。
日本的なスピリットを世界に伝えるということを考えたときに、このやり方は超ナイスなのではないでしょうか。サブカルチャーから伝わってくるものこそ信じられるって思うのは日本も海外も同じですもんね。
時間がかかっても着実に受け継がれていくもの、浸透していくものってあるんだと思ったんですよ。」

手塚さんが英語版が刊行されて以来地道に海外アーティストとの交流を重ねていってついにSYSTEM7という最高の理解者に出会ったということがうかがい知れると思います。

                                                                         

そして、さらにこの3月21日付けメールニュースから引用させて頂きます。

「何年前だったでしょうか。飯倉のラフォーレで、たしか「メイド インヘブン」という名のパーティがありました。3000人くらいの大入りになったのですが、そこで我々はアナーキックアジャストメントというサンフランシスコのストリートブランドのTシャツを売ってたんです。
その中にメルモちゃんのTシャツがあったのですが、会場には手塚治虫さんのお嬢さんのルミコさんがきていて、当然アメリカでは使用許可なんか得てないものですから、みつかっちゃったんです。
で、その場は事情を話してなんとか大目に見てもらえることになったのですが、そこから話は進展して97年にはレインボー2000という、いまや伝説化してしまったレイブのTシャツとして「火の鳥」をモチーフに使わせてもらえることになったりしたんです。」

という一件がありましてですね。実はコネクテッドとしての最初のオリジナルＴシャツは手塚さんの尽力による97年のレインボー2000オフィシャルＴシャツ「火の鳥」であり、その時と同じ原画"REINCANATION"が10年後再び「Phoenix」のアルバムカバーとして復活したというわけなのです。

オリジナルの「火の鳥」は1954年以来30年以上にわたって書き綴られた未完の超大作ですが、私はこのアルバム「Phoenix」に出会って、90年代以降もウエアやミュージックアルバムなど形態すら変えながら、海外のアーティストにまでトランスレートされて続いているのだということに感動しました。

るみ子さんの長年にわたるポジティブでクリエイティブな活動に心からリスペクトを捧げたいと思います。               
システム7「Phoenix」ツアー情報

野外パーティPRIME直前スペシャル

コネクテッドでは来週9月1日に開催される野外パーティPRIMEのチケットを販売しています。いよいよ開催1週間前となってきたので今週はオーガナイザーのITAさんにいろいろとお話をうかがいました。

◎去年も開催前にお話をうかがいましたが、あれから一年ということで去年はどんな感じだったんですか。

－ITA もう聞いてるかもしれませんが、去年は読んでいたメインの海外アーティストがドタキャンになってしまって、ものすごいばたばたしたんですよ(汗）。でもスタッフもそれで逆にがんばろうということで一体感がましたし、出演もTSUYOSHI君とFUNKY GONG君が急遽出てくれることになったし、お客さんも「ええーっ、そっちのほうがアガル！」みたいなことになって、おかげさんで雨も降らなかったし以パーティになりました。」

◎その後こちらでもPRIMEが話題にのぼることが何度かあって、みんな口々にPRIMEはいいパーティだと絶賛しているんですよ。だから紹介できてよかったなと思いましたね。中でもロケーションがやはりよいという声がありますよ。

  －ITA 山なんだけどキャンプ場が全部芝生で川もちゃんと流れてるし、規模的にもお客さんがびっちり入ってテントはれないということもないのでのんびりできるし、長野だからそんなに暑くないしね。

◎出演してるASTRONのYUKIさんも、「会場がすごくいい上にサウンドシステムが抜群にいいのでホントに楽しみで心からお勧めしたいパーティ」だといってましたよ。どんなサウンドシステムなんですか。

－ITA  サウンドステムは禅プラニングさんにお願いしてるんですよ。やってる人がすごく音マニアな人で、奥さんが聞くとまずいんで内緒にしなきゃいけないんだけど、一部屋まるごとターボサウンドとかを買っておいてある趣味の部屋があって全部奥さんに内緒なんですよ（爆笑）。
それで音を出せるところがあったらうれしいということでやってもらってるんですけど、1000人規模クラスのシステムを持ってるんですけど会場の規模に合わせてちょうどいいスケールのサウンドにしてもらってます。

◎今年はスペシャルゲストがDEADMOU5（デッドマウス）という人なんですね。

－ITA はい、beatportというダウンロードサイトで曲を発表していてチャートにはよく入ってる人です。呼ぶんだったら誰も呼んでない新しい音の人がいいなと思ったんで、めちゃくちゃ音のプロダクションがいい人です。

◎聞いた話によるとこの人は12インチもCDも出さずにデジタルデータでしか音を発表していないのに話題になってる人らしいということで、なんとも今っぽいというか最新形なアーティストだと思ったんですが。

－ITA  僕らが呼ぶ手配をした後に、レーベルを立ち上げて12インチを初めてリリースして、その後4曲くらいリミックスをだしてかなり調子がいい感じです。マイスペースがよく更新されてるので曲が多く聞けると思います。

◎ASTRONも楽しみですね。

－ITA  不良ロック親父バンド(笑)。ノリがいいからな。なかなかああいうふうにお客さんをアジテートしながらやる人ってね。外人だとそういうのうまいんだけど。日本のアーティストってもくもくとやる人が多いじゃないですか。僕の中ではロックスターっぽくていいなと。

◎ということでそのYUKIさんがASTRONの未発表のライブ音源を今回特別に聞かせてくれるということになりました。
曲はFenomenaです。曲名をクリックするとダウンロードできます。

◎そしてITAさんのプロジェクトSIDE Bについても教えてください。

－ITA  メンバーは僕とyamabikayaもやってるRyo君。TRANSCAFEのパーティの時かな、81年に発表されたASWADの「アフリカンチルドレン」という有名な曲のダブバージョンがあって、自分のDJ用にリミックスしたものをかけてたんですよ。そしたら終わった後にRyo君が声かけてきてくれて話が弾んで、後に一緒に曲を作ることになりました。

◎でSIDE Bの最新の曲も今回聞かせていただけるということなんですね。

－ITA  はい、Bubbleという曲でこれが個人的には今一番おすすめです。曲名をクリックするとダウンロードして聞けます。

◎ありがとうございます。あとは皆様にお知らせでもあるんですが、PRIMEのオフィシャルＴシャツがあって、CCPのメッセンジャーバッグを制作していたヤスさんがデザインしています。これは全てハンドプリントの一点ものでお店で3500円で販売しています。またチケットと一緒に買うとなんと2500円ということでパーティ前日まで販売しています。もちろん会場でも買えます。

ところでCCPさんも今回かかわっているということですが、どんなスタンスで？

－ITA  CCPさんは代表の木島さんが運営面でいろいろアドバイスを頂いているということと、現場でも早めにきていただいて設営から手伝ってもらって、オフィシャルのお店もヤスも一緒に出して頂いたりとトータルバックアップみたいな感じですね。本当に感謝です。

山根麻以＆Visions 「NAKED SOUL」@山中湖きらら

来る8月5日に山中湖半の野外スペース「きらら」で山根麻以さんのコンサート「NAKED SOUL」が行われることが決定し、コネクテッドでもチケットを取り扱いを開始しています。
そしてこのコンサートに先立って、山根さんは今月後半にアルバム「Bird of Paradise」とシングル「きみを愛してる」の2枚のCDを同時にリリースします。
そんなことで元気いっぱいな山根さんですが、今週は山根さんの音楽活動の拠点となっていた、APGピラミッドセンターにまつわるストーリーをご紹介したいと思います。 

APGピラミッドセンター山梨県大月市のJR梁川駅近くに位置し、その名の通りピラミッドの形をした建物で、周りに植えられたカモミールなどのハーブがいつも香しく漂っている美しい環境にあります。
この建物は、ピラミッドパワーを活用しつつ、コイル、水晶、トルマリン、竹炭、そして意識テクノロジー（精神と物質をつなぐ新しい科学）を使用した特別のエネルギー中和（転換）装置を設備し、ピラミッド内にいるだけでヒーリング効果が高まり、意識の周波数が上がるようにエネルギーを調整してあるのが特徴です。今まで瞑想のセミナー、アンビエントパーティ、映画上映会、各種ワークショップなどに活用されています。皆様の中にも何かのイベントでいったことのある方もいらっしゃると思います。
運営にあたっているのはAPG（アセンションプロジェクト　銀河の声）で、日本を代表する瞑想の研究家であった故山田孝男氏を代表として1997年に発足しました。
ピラミッドセンターそのものは当時よりさらに10年さかのぼって建てられていたそうですが、未完成のままだったそうです。そんなわけでAPGはピラミッドを完成させて、そこから世界に向けて平和と喜びの波動を発信していこうという夢を掲げて発足しました。

これからは喜びの波動を高めていかなければなりません。
それには私立ちひとりひとりが 「生きることは喜びなんだ。」ということを体験し実感することが大切です。
きっとそれはまわりに伝わっていきます。
それによってたくさんの人が影響を受け、喜びはもっともっと強まり、さらに多くの人に広がっていくのです。
（APGウエブサイトより）

そしてAPGは山田氏の瞑想講座を核にさまざまなイベントを開催するとともに、山根麻以さんの「ふつうの唄」をリリースするなど各方面に浸透していきました。
惜しくも山田氏は2003年に他界されましたが、APGの活動はその後も継続され現在に至っています。 。

 

先週末7月7日七夕の日、私は久しぶりにピラミッドセンターにいってきました。APGは10年という期間限定のプロジェクトであり、今年で満10年を迎え、いよいよその活動の終了月を迎えるということで記念のセレモニーが行われたのです。

セレモニーは20代から60代くらいのさまざまな世代の人が集まりました。最初に今までAPGの活動に携わってこられた方々の挨拶があり、その後の時間は山田氏の瞑想講座のビデオの上映にあてられ、参加者はビデオを介してたっぷりと瞑想をシェアしました。
そして日が暮れてからは、七夕ということで参加者に配られた短冊に願い事を書き、庭でファイヤーセレモニーを行った後、短冊を結わえた笹を火にくべるお焚き上げが行われました。 短冊には個人的なことより、より目覚めた意識によって新しい時代がもたらされることに希望を託した願い事が多く見受けられました。
そして終盤には録音が完成したばかりの山根さんの新曲「Bird of Paradise」が披露されました。とても力強い生命力を感じさせるうねりのある曲でした。

私自身は山根さんの音楽のファンで瞑想にも興味があったので山田氏の瞑想講座を受講したこともあり、今までピラミッドでは多くの楽しくも貴重な体験をさせて頂きました。
でもAPGについてはあまり詳しく知らなくて、今日ここに書いたことはほとんどその日のセレモニーで知ったことばかりです。
そして、その活動の最後のイベントに立会うことができ、10年という歳月を見渡す機会を得て、さわやかな感動を味わいました。

山田氏という強力な先駆者のもとに、素敵な夢を掲げて有志が集い、場を持ち、ライフスタイルやアートについて数多くの発信を行い、活動の後半は残された人たちによってその意思が継続され、さらに若い世代に浸透していった。。
先駆者の抱いた夢が仲間を得て増幅され、亡き後も個々人の枠を越えて広くシェアされいったという感動がひとつ。

そして、10年前と今では、目に見えない世界のことに対する見方ってずいぶん変わってきたと思います。APGはそんな時代の変化の波頭を常に先導してきた存在でした。そんなまだ見ぬ時代に対してなされたポジティブで勇気ある提案が大成功のうちに成就されたという結果に対しての感動がまたひとつ。

APGの方々にとっても山根麻以さん達にとっても新しい門出になるであろう今度のコンサート「NAKED SOUL」、心から楽しみにしたいと思います。

NAKED SOUL　2007年　8月5日　OPEN 12:00 START 13:00
出演：山根麻以＆VISIONS、 KING、 じぶこん
＠山中湖交流プラザきらら　野外シアター
前売り券　5500円　当日券6500円

映画「グラストンベリー」公開

先週お伝えしたTEAM GOGOの豪快な号外「30秒で世界を変えちゃう新聞」は現在コネクテッドの店頭でも配布開始となりました。
これは6月22日の夏至の日から24日の3日間に渡って行われる「100万人のキャンドルナイト」にタイミングを合わせた企画です。
この3日間にろうそくを灯したり、号外を読んだりして地球の未来に思いをはせようという呼びかけが双方を核としてすごい規模で行われているということになっているので、これは確かに日本はこれからもっと変わっていくきっかけになるんじゃないかとわくわくします。

そんな状況を眺めつつ今週ご紹介したいのは、今年の6月22日の夏至の日から24日の3日間というまったく同じ期間にイギリスで行われ、大勢の人が地球の未来に思いをはせることにもなるもうひとつの動きです。
それはグラストンベリーフェスティバル。30万人を超えることもあるという世界最大のフェスティバルなのですが、今年の開催の翌週にあたる30日からそのドキュメンタリー映画「グラストンベリー」が映画館で封切りになるのです。

この映画の監督はジュリアン・テンプル。80年代からミュージックビデオのディレクターとしてその才能を開花させてきた人でセックスピストルズからローリングストーンズまで幅ひろくミュージックカルチャーを映像美で表現してきています。映画は、そんな彼が近年開催されたフェスを撮り貯めしたものと、1971年から35年にわたって開催されているこのフェスティバルの模様を記録した数多くの人による貴重なフィルムとをまとめて編集したグラストンベリーの総集編ともいうべき内容になっています。

この映画の大きな話題のひとつは、ビョーク、レディオヘッド、コールドプレイ、デビッド・ボウイ、ヴェルベット・アンダーグラウンドなどなど時代ごとに話題をさらったトップスター達のライブがふんだんに盛り込まれている点です。
そしてより興味深いのは、この映画がそれだけに終始しておらず、主催者を含めてさまざまな証言を取り入れて、このフェスがどんな土地で行われ、どんなに多様な人が関わり、どんな問題がおきて、観客からはどう受け止められているのかまでをとってもわかりやすくリアルに描いている点です。フェスの規模が日本と比較にならないくらい大きいので、そんな背景がちりばめられている事で、観客がグラストンベリーとは何なのかを徐々に理解していける構成が見事です。
そしてスーパースターのライブと平行して大道芸人たちのパフォーマンスや3日間ジャンベをたたき続けるドラムサークル、ティピだけで構成される一角の様子や、エリアの一番高い丘にあるストーンサークルに集う人々の雰囲気などフェスティバルならではカルチャーというべき部分もたっぷりフィーチャーされています。

実は私自身もこのフェスに10年にわたって参加してきた天空オーケストラの岡野氏に誘われて2回いったことがあるのですが、この映画はそんな自分から見ても、かなりその魅力をバランスよくスケール感を損なうことなく伝えているのではないかと思い、とても共感しました。

グラストンベリーは、巨岩遺跡で知られるストーンヘンジからほど近い位置関係にあり、エリア内にもストーンサークルがあり、他にもエイブベリーというストーンサークルがあったりと古代人によって設置された石と超自然の神秘をリアルに感じられる場所です。
そして夏至の日にはストーンヘンジで日の出を見ようと多くのキャンパーが集まり、グラストンベリーでフェスが開催されます。 エリアは何もない巨大な農場で、ほとんど全ての設置物を手作りでたてなければならないので、とても原始的ながらそこでの生活を楽しむためのいろんな工夫を凝らした、自然一体型の巨大な街が形成されます。
夜はキャンドルや焚き火などで過ごす人がほとんどなので、世界最大のキャンドルナイト状態になります。

映画「グラストンベリー」渋谷Q-AXシネマで6月30日より公開

そんなわけで、豪快な号外、キャンドルナイト、グラストンベリーフェスとそのドキュメンタリーなど今年の夏至にまつわる話題を2週お届けしました。
早いものでもう2007年の折り返し地点、皆様にとっての大ピースな週末になりますように。

スピリチュアルシンガーAilieインタビュー

今週は来週6月6日のRENATURE NIGHTにゲストで来てくださるアーティストのAilieさんにお話をうかがいました。Ailieさんはとてもさわやかなレゲエを聞かせてくれるシンガーで、前日の5日に1st Album 「Ailie」を発売します。

◎今回はRenatureの井野口さんのご紹介ということでアルバムを聞かせていただいたのですが、今回はソロアルバムということではじめて出されたんですか。

Ailie:今までアルバムは何枚か出していたんですけど。I Continuallyというバンドの名義で出していました。それを3枚くらいだして、後はHome Grown BandとかFRISCOというバンドのアルバムに曲を提供したり参加したりしてたんですけど、今回は初めて僕の名前で作品を整理して出すことができたので1st Albumとうたっています。

◎お父さんがハワイアンでお兄さんがサンバミュージシャンということなんですが、、。

Ailie:そうなんですよ。猛烈に南方系なんです。おなかの中にいるときから親父達が夜中に毎週毎週集まって演奏してハモったりしてるのを聞いて生まれ育って、兄もサンバのミュージシャンになってました。

◎Ailieさんが自分はレゲエだって感じた思い出みたいなものはあるんですか。

Ailie:ある日映画を見ていたらジャマイカンのものすごいラガマフィンをみてしまってショックだったんです。多分シャバ・ランクスだと思うんですけど。何だこの音楽は?って思って。で、その後お小遣いを握り締めてレコード屋にいって探しました。 当時はレゲエはまだワールドミュージックというくくりの中にあったりして。

◎アルバムの中にもラガマフィンぽい展開になる曲があってAilieさんらしさを感じていいなと思いました。

Ailie:もともとはレゲエといってもダンスホールばかり聞いていたし、後はヒッピホップとかニュージャックスイングとか聞いていてとがってないとよくないみたいに思っていたんですよ。だけど今の自分のうたってるスタイルはまったく逆だから(最初の頃の話をすると）みんなにびっくりされるんです(笑)。でも自然と歌のほうへ移行してきたみたいな感じで。

◎じゃその前にやっていたI Continuallyというバンドを通してそうなってきたんですかね。

Ailie:そうですね。I Continuallyはラスタ色というかルーツレゲエ色の強いバンドだったので。今回のアルバムの中にも3曲はI Continuallyで生まれた曲が入っています。

Ailie/Ailie 1.ラブレター   2.REMEMBER   3.BABY GIRL   4.SHINING feat.Dubsensemania   5.FEEL GOOD feat.Home Grown+YoYo-C   6.波んのって   7.I&I

◎Ailieさんはジャマイカにいって自然治癒学も学んでらっしゃるそうなのですが、、

Ailie:I Continuallyというバンドに出会い、ラスタ的な思想とかライフスタイルを持っている仲間によく会うようになって、 それ以前から僕も肉を食べるのをやめたりとか、自分の体に興味があったんです。それで自然と興味が向くようになっていって。。。
僕は人生は最後まで笑って歌って生きていたい。
その目的に向かっていくためには、病気したり怪我したりした時に、あっ一番これが大切なんだなって思う。
で、どうやって健康に笑って体を使い切るかを追求していったら食が体をつくる、普段の生活習慣も大事だと。
そしてぎりぎりまで体の健康と心の健康をバランスとって両立させていくことで、最後自分が魂だけなるときまで笑って生きていけるんじゃないかなって思って。
で、僕の周りにはジャマイカのブッシュドクターの世話になっている人がいて、ジャマイカに行ったら絶対彼に会ったほうがいいと進められていたんです。

◎素敵な考え方ですね。

Ailie:で、Bob Marley Songs Dayで優勝してジャマイカにいけることになったんですけど、最初渡った時はよなよなダンスホール行きたいと思って3日くらいダンスホール通いしたんですよ。でもこれじゃ日本にいてイベントいってるのと同じだ、ここで何が学べるんだろうと思ったら心の部分を強くしなきゃ、体のことをとことん研究してみようと思って、ブッシュドクターのところに行くことにしました。彼は体の毒出しをやれる人だということなんです。で、会って目を見て瞬間に「この人だ」と思って
「あなたのところで体のことについて知りたいからお願いします。。。。」
「よし、お前泊まっていけ。」
それでその人のところに3ヶ月間お世話になりました(笑）。

◎すごいですね。で、毒は出たんですか。

Ailie:それは本当に出たんですよ。そこでお世話になって1ヶ月位して。。
「お前の体の中に今まで日本で暮らしていていろんな毒がたまっていたんだ。それが一切お前の体から流れ出たから、これからはそのライフスタイルを続けていかなかきゃきゃだめだ。朝起きてその土地のものを食べて、掃除をして、回りの人たちと気持ちを交わして、メディテーションする、、そんなライフスタイルがお前の体の中の血を流してくれる、体に血が流れて全部が回っていくから強い遺伝子が作られる。。。」

◎いい感じですね。

Ailie:で、すごいエネルギッシュになって日本に帰ってきたんですけど、いざ日本に帰ったらそのライフスタイルを貫くということはとても大変だということに気づきました(笑)、僕東京生まれの東京育ちなんで。。。。
でも日が経つにつれて気づいたのは日本の食というのはとても理にかなっているということでしたね。
ジャマイカでは自分が生まれて暮らしてきた土地の身の回りにあるものをいただくという事をアイタルというんですけど、それがどれだけ自分にあってるかということを感じてすごいいい文化の中に生まれたんだなって日に日に実感しました。

◎その体験が音楽にいかされていったんですね。

Ailie:その体験を通して具体的に何が言えるってないんですけど、音楽ってその人の生き様というか、考え方とか暮らしぶりとかが、そのまま声とか歌とかに出るじゃないですか。だからどれだけ自分の暮らしをシンプルで心地よいものにしていけるか、そしたら自然と笑顔も増えると思うし、自然と回りも気持ちいいということを繰り返していくことが音楽として出て行くのかなと思ったりします。

◎あ、とってもいいですね。その話を聞いてダンスホールからレゲエに興味を持ったAilieさんが、なぜ今とってもすがすがしいナチュラルなレゲエをやっているのか一気に謎が解けました。

ということでですね。私はお話をうかがってとても感じるところがあったので、コネクテッドのパーティへの参加がささやかながらアルバム発売記念ライブにできればいいなと思いました。 このインタビューを読んで共感した方がいらしたら是非いらしてくださいね。
どうもありがとうございました。

RENATURE NIGHT　＠CONNECTED 2007年6月6日(水）夜8時より ENTRANCE FREE DJ:NORI(POSIVISION) CHILLMINA(Rites) LIVE:Ailie, Marleys, Haco and more

チルアウトセレクション by sinn vol.1

今週はいよいよ渚も開催ということで、オーガナイズで参加しているグローバルチレッジのsinnさんに今年初のチルアウトセレクションをお願いしました。 こんにちは、グローバルチレッジsinnです。 久しぶりとなりましたが、春のチルアウト・セレクションです。 まずは今週末となりました渚で今回も2日目の光と空をオーガナイズしています。 光ではチルアウト・ミュージックがたっぷり楽しめるラインナップとなっていますので、渚にいらしたら是非お立ち寄りください。お待ちしております。 【東京】2007.4.7(Sat) - 4.8(Sun) ＠お台場 Opencourt（フジテレビ前） ●DAY 1 4月7日（土曜日）13:00-20:00 ●DAY 2 4月8日（日曜日） 9:00-20:00 4/8　光ステージ　 Ecostyle Chillout Lounge organized by Chillout Village & OVA 10:30 SINKICHI (AURAToNe) 12:00 LIQUID DJEMS (Liquid Records) 13:30 ARTMAN (Qooki Records) 15:30 KAY NAKAYAMA (Intelligent Jazz/chillscape) 17:00 MAKYO feat. JUDWA (Dakini Records) 18:30 MIRROR SYSTEM (System 7/A-Wave) feat. SEISEN ITO + Candle JUNE + KC 20:00 終了 artwork&lighting : 雪月華＋heavensdiveproject sound : MMU 4/8　空ステージ Trance Zone organized by Posivision & Global Chillage 10:00 TAKAYA SATO 10:55 KEI 11:50 KEISUKE 12:45 MIKI 13:40 Dj TarrU 14:35 Spliff NIck 15:30 MINDELIGHT 16:25 LIQUID ROSS 17:20 TULIO 18:15 TA-KA 19:10 RYO 20:00 終了 VJ：SAKKAKU DECO：R領域 PERFORMER：MASARA and friends SOUND：MMU

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CDもこの季節に心地良いものをご紹介いたします。 Posivisionの連載コーナー『Chillout Village』でも、紹介しましたElectric Soul Classicsシリーズの第2弾の3タイトルも昨日リリースしました。 このシリーズは90年代にリリースされたクラブ/ エレクトロニック・ミュージックの不朽の名作12タイトルをリイシューしていきますので、まだ聴いたことのない方は是非この機会にチェックしてみてください。

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Two Lone Swordsmen - The Fifth Mission (Return To The Flightpath Estate)
	オリジナル1stアルバムにして、最高の作品！ ダブ、アンビエント、ダウンテンポ、ハウスといったサウンドを独自の色に染めています。

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Ian O' Brien - Gigantic Days
	イアン・オブライアンの2ndアルバムにあたる作品。 エレクトリックな手法でジャズを表現する試みが頂点に達したとも言える傑作中の傑作です。

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Reagenz - Reagenz
	ジョナ・シャープとMOVE Dことデビット・モーファンのプロジェクト。 95年とは思えないほど先進的なサウンドをクリエイトしていた作品。テクノ～ハウスの音響的な部分を抽出した、アンビエント～エレクトロニカの名作。

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V.A. - Freerange Records Colour Series: Green (Freerange Records)
	そしてレーベルカラーのクール＆ジャジー～ファンキーなサウンドがサウンドがすっかり定着したJimpsterのレーベル、Freerangeの人気シリーズ最新盤。 全てが絶妙なバランスで、通して聴いて感じることのできる空間的なサウンドが素晴らしい。

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4 HERO - Play With The Changes (Raw Canvas)
	ダンス・ミュージック～ジャズ、ソウル等、幅広いファンに人気の4 Heroの新作です。 生音とエレクトロニックなウワモノが絶妙なバランスで、そこに豪華なボーカル陣の歌声がそれぞれの楽曲を見事に彩っています。

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また良い音楽が入荷しましたら、紹介していきますので、今後もひきつづき宜しくお願いします。それでは!!

極上のラテンアルバムと地球温暖化

今週はふと出会った一枚のとても素敵なアルバムをご紹介します。 このアルバムのタイトルは「RHYTHMS DEL MUNDO CUBA」 これは直訳すると「世界のリズム～ キューバ」となって、なんとも身も蓋もない題名なのですが、内容はとっても楽しくてゴージャスで、しかもしっかりした考えに基づいているなかなか非の打ち所のない名盤です。 内容はというと、アルバムがグラミー賞に輝き、そして映画がアカデミー賞ノミネートにもなったドキュメンタリーフィルム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に登場したメンバーを含むキューバのミュージシャンたちによるラテンアレンジのポップスのカヴァー集です。 そしてカヴァーされている曲は、U2、レディオヘッド、コールドプレイ、アークティック・モンキーズ、マルーン5、ジャック・ジョンソン、スティング、フランツ・フェルディナンドなどの曲が含まれ、それらはヴォーカルパートに本人が参加しています。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はギタリストであるライ・クーダーが音頭をとり、敬愛するキューバの老ミュージシャンたちで結成されたバンドです。99年に公開された同名映画のヒットにより、世界中にキューバ音楽の一大ブームを巻き起こし、日本でも奇跡の来日公演は熱狂をもって迎えられました。 彼らのアルバムを買ったり、映画を見た人にとっては6年ぶりの再演に胸を躍らせる楽しみもあるでしょうし、今回はじめて彼らの音楽に接した人にとっては映画やアルバムをさかのぼる楽しみがもたらされると思います。 かくいう私は後者のほうで、今週早速DVDで映画をみて胸が打ち震え、彼らの音楽を聴かずして今まで過ごしてきたことをほんとに後悔しました。 ちなみにこのアルバムの収録曲「Casablanca（As Time Goes By）」は映画でも大熱演していたシンガー、イブライム・フェレールの生前最後の録音となったそうです。

また、このアルバムのもうひとつの話題は、自然災害や、地球温暖化による異常気象などで被災した地域を支援するために設立された基金『Artists Project Earth（APE）』に対してのチャリティ・アルバムであるということです。 地球温暖化というと最近の話題では、アメリカの科学誌「原子力科学者会報」が掲載している世界終末時計というものがあります。これは主に核の危機による世界の終末までの残り時間を象徴的に示す時計ですが、2007年はこれが7分前から5分前に縮まったと発表され、その原因が核の危機だけではなく地球温暖化が進行したためとされたというニュースです。 このアルバムでは、20ページに及ぶカラーのパンフレットが付属し、その大部分に渡って地球温暖化についての情報が掲載されています。 なかには、アル・ゴア元アメリカ副大統領の文章もあります。これはまもなく日本でも公開されるゴア氏自身が出演している映画「不都合な真実」でとりあげられている情報の要約です。この映画はエコロジー関係の情報を流している人たちの間でも昨年末から大変な話題になっているもので地球温暖化についての多くの情報を得られるものとなっています。 またそのほかにも、アラスカの氷河の40年前と現在を比較しているの写真や、地球温暖化を防ぐために私達にも出来る10の事柄といったわかりやすいもの、読んだらいいお勧めの本などなかなか盛りだくさんな内容です。 そして極めつけなことにこのアルバムのパッケージはカーボンフリー（燃やしても二酸化炭素を排出しない素材）で出来ているとうたわれています。 とまあ、なかなかコアなエコ企画アルバムだったというわけですが、私自身もそんなことはぜんぜん気づかずに買いましたし、メッセージいかんにかかわらず、音楽は本物で極上にスイートでした。素敵な音楽で人の心を潤わせることから、地球に対して目を向けてもらおうという懐の深いプロデュースのセンスが光るアルバムです。すでに海外盤は11月に発売されていましたが、日本盤（UICZ-1244　税込2,200円）も2007年2月21日に発売発売になります。

大ピースな年賀状から、、

今日は鏡開きということでようやく世の中落ち着いてきたように思います。mixiなどを見ると新年にどんなことがあったかについていろいろ楽しい日記が書かれていて、みなさんいいスタートをきってらっしゃるようですね。そんなわけで、今週はこの場でも今年いただいた年賀状の中で、特にピースに感動したものをおすそ分けとしてご紹介させていただきます。 まずは、以前にoptronixというユニット名で2枚のとても素敵なアルバムをリリースしているアーティスト、西条さんからの音の年賀状。西条さんは昨年末に新たな名義laptop loungeとして新作をリリースしています。 サーフアンビエントとでもいうべきとってもリラックスできるナイスなアルバムです。下のアルバムジャケットをクリックしてTOPページに表示されているstarting over!!という曲をお聞きください。 アルバムには未収録のリミックス3バージョンが続いていてプレイされます。思わずエンドレスて聞いてしまう超ピースな曲だと思います。

そして、昨年このニュースでも「祈り」というmixiでの日記をご紹介させていただいたDJ Hideyo Blackmoonさんからの年賀状が下の画像です。

これは本当に感動的でなんだか救われた気持ちにさえなるくらいじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。 私にはいろんな日常のことをふりかえってみると奇跡のようなビジョンに思えるのです。 よかった～！　大丈夫だったんだ。今年のわれらの年明け、、、みたいな。 こんなまなざしで世界を見つめて発信しているhideyoさんに脱帽的に感謝です。 私のおすすめの楽しみ方は、starting over!!を流しながらこの富士山の写真にはまることです。 よかったらお試しくださいね。 きっと2007年に対してとってもいいビジョンを見ることができることと思います。 ということで今週は2人のアーティストの快諾を得て、感謝の気持ちを込めてご紹介させていただきました。