今週は先週の入荷分からスタートした新ブランドPEdAL.E.D.(ペダル アー ディー)のデザイナーである鈴木秀人さんにお話をうかがう2週目です。(先週分はコチラ)
「PEdAL.E.D.は自転車と一緒の時間を楽しむ」をテーマにハイテクではなく、あえてローテク素材のヘンプコットンや綿麻、またはユーズドのリメイクなどを使用したナチュラルサイクルライフを満喫するためのウエアです。
― 先週はDCブランドでご活躍された時代からご自身のブランドをはじめられるまでのお話をおうかがいしたのですが、ご自身での服作りにいたっての距離感というか想いの違いのようなものをお聞きしたいのですが。
「再び服作りを始めたときは、まずCIRCULATIONというブランドで始めたんですが、ストリートファッションの時代だったんですよ。
で、僕の中ではストリートファッションというと理解しきれない部分があったんで、若い人と組んで、あっそういうことなんだ、などと試行錯誤していたんです。
で、その頃のものはストリートファッションだったんですが、等身大の僕自身とは次第にかけ離れていったんです。
で何年かたった頃には、何だか俺は完全に違うものが欲しくなってきちゃったぞって(笑)。」
― はっきりしちゃったんですね(笑)。
「まてよと。なんだか全然リアルクローズな部分じゃなくなってるんじゃねーの、みたいな。
で、リセットするには5年目だしいい機会じゃないなかなと思って、何がほしいんだろう、何が着たいんだろう、俺はどういう生活をしてるんだろう。というところから始めてたら、まず自転車乗り始めてた。
でも自転車乗っていて着たい服を捜しにいってもパタゴニアとかじゃないだろう。。。」
「僕は別荘を建てたりしてたので木とか自然とか好きなんですよ。なので鉄筋の家を建てるんじゃなくて、木を使うような感覚で自然の素材を使って機能のある服を作ったら俺は着る、
じゃ自転車乗ってる人なら着るだろうと。。。
でもそういう目線でパタゴニア行ったりしてもそういう商品てないんですよ。オーガニックな素材でサイクルジャージとかあるのかなと思ったらないんです。
かといってシマノとかの自転車メーカーが出すとは思えないし。
だったら自転車のってる人で着るものに困ってる人いるんじゃないかなと思い、自分のライフスタイルにも合致してるということでこれは絶対リアルクローズになると思った。」
― 鋭いですね。ストーンときたんですね。
「あとはリメイクとか好きなので、軍モノをリメイクしてストリートウエアにしてるところは多いけれど、軍モノをリメイクしてサイクルウエアにしてるところは見たことないなと思って、もしそういうものがあったら僕は着るなと思いました。
ということで軍ものリメイクと綿麻などローテク素材を使ってサイクルウエアにしたものをPEdAL.E.D.としようと。」
― 本当にじっくり練りあげてこられたんですね。
「いやいや練りましたね(笑)。自転車に乗ってる間が一番ヒントが出ますかね。やっぱり乗ってる時に着る物が想像がつくし、乗ってる時にこの季節はこの素材があったらいいなとか。そういう意味では生活の中に自転車が必ず入ってるんでリアルですね。」
― 自転車に乗り始めたきっかけというのは、トータス松本さんとか影響があったんですか。
「さすがに年なんで体を鍛えなくちゃいけないんじゃいかとか、かといってスポーツジムに行ったりする自分が想像ができないんで(笑)、トータスにご飯食べながら相談したら、
「俺もそうなんよ。この前体動かしたいって清志郎さんに相談したら自転車のれーっていわれて自転車こうてんや、だからお前も買えーっ!」
「なるほどね、自転車ね。自転車ってマウンテンバイクでしょ?」
「マウンテンバイクじゃだめだろ。ロードだよロード、ロードじゃなきゃ清志郎さん許さねえぞ(笑)。」
― 清志郎さんとかは自転車ルックになったのがホントに早かったですもんね。
「はやかったすね。でも清志郎さんの場合はサイクルスーツじゃないですか。
で、どうなのお前ああいうの着る?っていっても、着ないということになって、清志郎さんは清志郎さんの世界があるからいいじゃん、そこまで追っかけるのはやめようよって(笑)。」
― ま、そうですよね(笑)。
「僕は清志郎さんとはお話したことないんですけど、トータスは清志郎さんのこと崇拝してるんでそこからのエネルギーがこっちにも伝わってきちゃう(笑)。」
― すごい影響力ですね。カリスマというのはそういうものなんですね(笑)。でもいい影響を受けてますね。
「清志郎さんが入院したじゃないですか。で、その時もトータスがものすごい落ち込んでるんですよ。
で、大丈夫だから、絶対戻ってくるからって励まして、自分も清志郎さんの曲iPod に全部入れて行きかえり毎日聞いてたんですよ。それでようやく退院してもらったんで、あ、本当によかったなーって思ってね。」
PEDAL.E.D.商品ページ
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