◎今回発表されたラインをみると一つ一つの服の表情が変わってきた感じがするのですが、これはどう説明したらいいんでしょうか。
渡辺:かなり手間をかけた感じですかね。
◎やはりそういうことなんですね。
渡辺:はい、例えばTシャツでも滲み込むタイプのインクを使ってプリントして、さらに洗いをかけることで生地になじむ感じになって毛羽立ちも出てくる、そしてさらにソフト加工をすることでより柔らかい感じにするなどです。
他に例えば今回出したパンツではもとは迷彩柄なんですけど、染めをかけてさらに色を落として柄を浮き立たせるなど手間と時間をかけたものが多かったですね。
◎なるほど。それで深みのある表情が出てくるわけですね。
今回のラインをみて海外のブランドのようなというか外国人的なセンスを感じてしまったのですが、例えばスタッフ構成が変わったとかそんな変化はあったのですか。
渡辺:これといってなかったですね。レディスに関しては春夏ということもあって明るい色を増やしてはいますけどね。 多分さらにいいものを目ざしてやってきた結果ということだと思うんですけど。
◎DUNEはいつも渡辺さんのやってらっしゃるグラフィックがかっこいいと思うんですけど、今回はモチーフ的にはどんなところから来てるのでしょう。。
渡辺:そうですね。やはり遊びを通してじゃないですかね。例えばレディスのTシャツはドリームキャッチャーをモチーフにしているものがありますけど、 あれはラビリンスに行った時にデコレーションがドリームキャッチャーだったんですよ。
◎ピンクフロイド的なグラフィックもありますけど、やはり好きだったんですか。
渡辺:ピンクフロイド自体には特に思い入れはないんですけど、ジャケットのデザインがいろいろと好きだったんですよね。
◎デザインを手がけていたヒプノシスはすごい作品をたくさん残していますもんね。
渡辺:ええ、あのピラミッドから虹が出ているのは「ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン」をモチーフにしていますけどね。あれは虹の色を7版使って表現したかったんですよ。4色では出せない色というのがあって、さらに洗いをかけて色をなじませています。
◎日食Tシャツも第2弾が出ましたね。
渡辺:はい、いよいよ来年日本で見られるということなので盛り上げたいなと。
◎やはり、日本で見る計画なのですか。
渡辺:いや、まだそこまで決めてはいないです。今回日本で見るにしてもそれを音楽的なパーティに参加して見るかというとまた別カも知れないですね。タイミングがあえば行ってもいいとは思いますが、あくまで日食をみることをメインとしたいなと。
◎最近海外での反応はどうなんですか。
渡辺: インドで出店した時にはうちのお客さんはイギリス人が多かったですね。イギリス人はシンプル目のデザインが好きな傾向があるんですけどわかりますか。
◎わかります。イギリス人はシンプルでちょっとダークな雰囲気のテイストが好きですよね。DUNEの服がイギリス人にうけるというのはとてもよくわかります。
渡辺:ちょっと前までは僕達も日本に向けてつくってた部分があったんですけど、やはりその辺も変わってきてもっと広く目を向けて作って来た結果、そんなこともあってこれでいいんだという自信にはつながってきました。イギリスには持っていったほうがとよく言われています。
◎いいですね。絶対持っていったほうがいいですよ。僕はDUNEは常にエレクトロニックな音を感じさせる気がする部分と、それでいて日常的にも着れるちょっと抑え目のデザインが好きです。そして今のDUNEのレベルは充分海外で通用すると思うので、ぜひがんばってほしいですね。
応援してます。
今日はどうもありがとうございました。
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