今週は先週に引き続き、今月から来年に向けて新規展開することになった日本のブランド、Christpher
Stivoをご紹介します。
商品ページはこちらになります。
あまり前口上は述べずにいきなりデザイナーの前畑さんとのインタビューいっちゃいます。
◎Christpher Stivoはデザイナーとしての存在感をあえて前面にださないで複数メンバーで運営してるんですって ?
前畑:そうなんですよ。今のブランドって誰がやってるというのをだしてカリスマを作ってる気がして、純粋に服だけというのが消えてる。自分は服を選ぶ時には、服だけ見ていいとか、身につけてみていいとかをメインにしたい。
ということで(このブランドは)Christpher Stivoという架空のデザイナーをたてて僕もデザイナーの一人ということにしておこうかなと、現状2人でやってますけど。
◎Christpher Stivoはどんなブランドなのか教えていただけますか。
前畑:まずはANTI WARというのがあります。反戦。
服には直接入れたりとかはできないけれど、ちょっとでもその要素をわかってもらえたらうれしい。自分が長崎出身なのでそこは大事にしたいし、ちっちゃい頃から学んできたことだし。いまだとテロということになるけど、日本ではどんどん忘れていってしまうじゃないですか。でも国会とかみてると支援しなきゃいけないのとかでもめてたりして、誰のためにやってるんですかっていうのをちょっとでもわかってもらえたりとか、そういうことに対して興味を持ってもらえたりとかしたらなと思うんです。
そこで服のタグには普通品質表示とか書くところにそんな思いを英語で小さく書いてます。Christpher Stivoの服を買ってくれた人はみんなこれをちょっとだけ背中にしょってると僕は思ってます。
◎いろいろとユニークですね。
前畑:でもコンセプトでいうと硬い感じになるけれど、僕個人としてはそこまで硬く考えてるいるわけじゃないんですよ。ちょっとした日常でも、振り返ればいろいろなことがあるという事だけでも気に留めたら変わるんじゃないかという感じです。
◎Christpher Stivoの服作りは最初は古着のリメイクから始めたんですって。
前畑:はい、最初は一から作るとコストがかかるので古着に刺繍を入れたりちょっとリメイクをいれたりするところから始めました。今はシルエットの問題もあって服として最初から作っていますが、何か面白いことをやりたいと思った時にはリメイクや刺繍を入れたりします。
◎全体的にはミリタリーベースでリメイクなども入る感じだと思っていいのですか。
前畑:そうですね。ミリタリーも多いですけど、いろいろある感じだと思います。前シーズンからきれい目が多いかな。ある程度色は抑えつつ、サイズ的にも抑えつつ、素材はちょっといいものを使っています。ただグラフィックと服との関連はないです(笑)。
◎グラフィックといえばご自身で絵を書かれるんですよね。すごく繊細で夢がある絵を書かれる。
前畑:もともと手書きだったのですが、デザイン学校で先生がパソコンをメインにしてはだめだぞといわれまして、手で描くのは忘れてない。ペンや筆と同じツールのひとつとしてパソコンがあるくらいに思っておけという意味で、今もその教えを守ってるんだと思いますね。
◎今回の冬物のテーマはSupplication。
前畑:祈りですね。みんな神に祈るということでは一緒なのに、人種が違うとか、宗教が違うとかいうことで紛争がおきる。ひとつで考えたら一緒なのにな。。。
◎面白いですね。服としてのオシャレな感じと裏のメッセージの鋭さとの二面性というかバランスが。。
前畑:それはありますね、自分もそうかもしれないし、多重人格じゃないですけれどいろんな面を含んでいる。なので服としては単純に楽しんで着ていただけたらいいなと思ってます
◎かっこよくて深みがあるというのが一番いいですね。これから登場する服に大いに期待してます。
今日はどうもありがとうございました。
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