2月に入って入荷したImaginary FoundationのTシャツの新シリーズがおかげさまで好評をいただいてます。今週はそのなかでも、私自身のお気に入りTシャツをご紹介させてください。
それはKEEP THE FAITH
ImaginaryFoundationのサイトではこのグラフィックには
There are things worth believing in....
というキャプションがつけられています。
そこには信じるに値することがある。。。。
とでも訳したらよいでしょうか。
デザイナーであるニック・フィリップをよく知る人にとっては、実に彼らしいということになるグラフィックだと思います。
ニック・フィリップが最初に注目されたのは1990年頃、時代はイギリスから始まったレイブカルチャーの波が世界中に広がろうとしていた頃です。DJのか ける音楽から得たひらめきをフォトショップでグラフィック化したTシャツを次々に発表して、アンダーグラウンドシーンの共感を得たところから彼のアーティ ストとしてのキャリアが花開いていきました。
この作品はその頃からはるかに17年を経ており、ImaginaryFoundationとして発表されているTシャツなので、人物の井出達もレトロな雰 囲気だし、昔の電蓄のようなものを前にしてはいますが、レコードを持った手は胸にあてられ、相手に心からの想いを伝えようとする時の世界共通のボディラン ゲージをとっています。
ちょうど一年くらい前のことでしょうか。
Imaginary
Foundationの代理店であるダイス・アンド・ダイスさんに声をかけていただいてニック・フィリップが健在であることを知ったある日、懐かしくて彼
が昔使っていたアドレスがもし使われていたらと期待して久々の挨拶メールを書きました。多分7年ぶり位の連絡です。
「ハイ、ニック、チョーひさしぶり、元気かい。こっちは今もコネクテッドをやってるよ。Imaginary Foundationを代理店の人に紹介してもらって嬉しくてこのメールを書いてるんだ。いや~、しかし最後に会ってからすっごい時間が経ったもんだね。。。」
彼からは翌日すぐに返事が帰って来ました。そして超久しぶりだということに対してこう書いてありました。
Yes I know,but we both are still keeping the faith!!
「ああ、まったくだね。 でも俺達はお互いいまだに志を保ってるね!!」
そしてまたしばらく経ってからでたのがこのTシャツです。
Imaginary Foundationはスイスの学者が設立した団体で、そこから出てきたメッセージをニック・フィリップがグラフィック的に表現しているのだということを オフィシャルには発表されています。でも今では、こんなことがあってからニック自身のメッセージもImaginary Foundationとして公認されて世に発表されているのかもしれないなと思っています。
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