K-14という黒檀(コクタン)を使ったアクセサリーブランドをしばらく前から店頭で展開しているのですが、今週はオンラインショップにアップしましたのでご紹介させていただきます。
このブランドは黒檀という素材のもつ気品とぬくもりに、組み合わされたダイアやゴールドといった素材の輝きがスパイシーにブレンドされた今までありそうでなかったバランス感覚が特徴です。
ペンダントとリング、ピアスといった簡潔な商品構成ですが、それぞれがシンプルで、リラックスできていいものを身につける喜びが味わえるブランドだと思います。
ということでデザイナーのKinoshitaさんにお話をうかがいました。
◎K-14はどういうブランドか、その特徴を教えていただけますか。
Kinoshita:ハンドメイドのアクセサリーブランドです。今回は自然素材の黒檀にダイアモンド・ゴールド・シルクなどの素材を合わせた作りになっています。流木をイメージしたリングや植物のモンステラのシルエットのペンダント等ひとつひとつ木目が違うのが特徴でしょうか。
◎ Kinoshitaさん自身についてのプロフィールをうかがってもよろしいですか。
Kinoshita:元々、貴金属のアクセサリーを作るアトリエで5年ほど働いていたのですが辞めまして。国内・国外に行ったり色々しながら個人的にアクセサリーを作ってたのですが、特にリングですかね、金属の付けたときの冷たさと固さを、暖かく柔らかい感じ方に出来 ないかなと思い黒檀を素材とし作り始めたんです。そうしていろいろやってみた結果、つけ心地の優しい自分の思ってたアクセサリーが出来ました。
◎一つ一つの素材に特徴があると思うのですが、それぞれ教えていただきたいと思います。
まず、非常にユニークな点は黒檀をベースにしているという点だ思いますので、そこから教えていただけますか。
Kinoshita:黒檀はインド南部やスリランカ等が原産になるのですが、黒色で固く昔から銘木として珍重され高級印鑑や家具・額縁・ピアノの黒鍵などに使われて来た木材で、木のダイアモンドと呼ばれ他の木材と比べ重くまれに水に沈むものもあるぐらいの木材です。
商品としての採用に当たっては、補強とコーティングのために化粧品の原料となる植物性オイルとビーズワックス(bee'swax)でオリジナルクリームを作りしみ込ませてあります。
植物原料のハンドクリームなどを手につけるとき一緒にアクセサリーにもつけるとツヤも出るのでレザーのように育てる感覚で手入れして頂いたら自分だけの味わいが出てきますよ。
◎確かに黒檀は南国のリゾートホテルの家具やアートオブジェなどで接していた気がしますね。ピアノの黒鍵に使われていたとは知りませんでした。
◎ダイアモンドやゴールドが抑え目にあしらわれているのもK-14の特徴ですよね。
Kinoshita:はい、ダイアモンドは一般に広く知られているように、AC800-AC600ぐらいに発見され、1700年頃はインドから盛んに産出されている宝石です。
ダイアの加工はダイア自身の粉を用いて長い時間かかって切断し、研磨され、磨き上げられたダイアモンドは上下合わせて58面を持つブリリアンド型がもっとも一般的といわれており、特徴は高い屈折率で、小さくても内部からきらきらする多彩な光を発し、比類のない高度ももちあわせています。
◎なるほど、さすが貴金属のプロですね。黒檀がつや消しで柔らか味のある黒色だからダイアやゴールドの硬質感と輝きがマッチするというわけなのですね。
個人的には黒檀は身に着けてきたことがなかったのでお伺いしたいのですが、取り扱いに関しては何か心がけたほうがいい点などありますか。
Kinoshita:そうですね。素材が木なので貴金属のアクセサリーと比べデリケートな商品になります。水に弱かったりへこみや形が変形するような負荷がかかれば壊れてしまう恐れもあります。
しかし、そのようなデリケートなものを身につけることで行動を気遣うようになり、今よりももう一つ優しくなり心に余裕が生まれるという新しい価値観を感じていただけたらと思います。
黒檀は金属と違い軽いのでストレスが少なく、身につけていることを忘れてしまうほどです。木が持つ独特の優しい質感に触れてリラックスし、楽しんで大切にするというライフスタイルの中に取り入れて育てて頂ければと思います。
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